入院17日目〜22日目

入院17日目から昨日までのことを一気にまとめて書いてしまおうかと。この頃になると、日々の様々な出来事はあるものの、身体への変化というものはさほど無いもので。

17日目から嚥下食は二段階目に突入した。一段階目はゼリーだったけれど、二段階目は緩めのおかゆととろみのあるおかず。ゼリーからのグレードアップぶりに驚いたけど、食べてみたら食べられた。食べたというか「飲んだ」という表現の方が正しいのかもしれないけれど。その翌日には早くも嚥下食は三段階目に突入。二段階目と三段回目との違いはご飯の量だけなので、食べにくさは変わり無し。なんかね、順調なんだって。順調だから進みが早いんだって。僕はもう48歳なんだけど、入院していると先生やら看護師さんたちから頻繁に「安西さんは若いから」と言われる。若いから回復は早いだろうと。確かに周りを見渡せば70以上の患者さんばかり。しかも僕よりも病状は軽そうで。今回は入院期間が長いので、差額料金のかかる個室では無く相部屋を利用してるんだけど、隣に入ってくるオッサンたちは5日とか1週間程度で退院していく。なので僕の隣には知らんオッサンが入れ替わり立ち替わりやってくる。人それぞれというか事情は色々だろうから何とも思っては無いんだけど、冷静に見れば若い僕の方が病状が重いってのはいかがなものかとも思わなくも無い。僕の隣の部屋が個室でさ、そこにいるおばさんがドアを開けっぱなしでデカい声で電話してるから全部聞こえるんだけど、「68で入院だなんて情けないよね〜!」と元気に話していて、いや、僕はそれよりも20も若いんですけどと。自分が情けないとは思わないけど、あと20年とか30年後あたりに発症してくれてもよかった病気なんじゃないのかなとも思えなくは無い。まぁいいんだけど。で、嚥下食なんだけど、21日目、つまりは2日前から四段階目にアップした。おかずはそのままで、おかゆが全がゆになった。これは食べにくい。というか飲みにくい。なのでまだ生えてる方の奥歯でしばらく噛んでから飲み込むようにしている。噛むとおかゆの何割かは舌の下に落ちちゃって大変なことになるんだけどね。舌の下に落ちちゃうと水無しではもうどうにもならんのよ。水を口に含んでうがいをするようにすると舌の下から出てくるもんで、それを飲み込むの。それしかねぇべ。っつーか「生えてる方の歯とは?」と思ったあなた。これまでの日記をきちんと読んでいないでしょう。今回の手術では再発した舌癌の切除のために舌の半分以上を切除し、切除したところに右太腿から血管ごと持ってきた皮弁を顕微鏡を使いながら縫合して移植し、呼吸を確保するために喉に穴を開けて気管孔を作り、皮弁の血管と舌の血管とを縫合するために左側の頸部を切り開き、同じように癌の転移が疑われる右側の頸部郭清も行ない、舌癌再発の原因ではなかろうかと疑われている左側の奥歯を3本抜いたの。そんな手術。だから僕の左側には奥歯は無いの。ご飯を食べるには右側の奥歯を使うしか無いのだよ。で、抜いた奥歯のうちの1本がまだ神経が生きててな、食べたり飲んだりするとちょっと痛みが走るのだ。それをどうにかしてあげて欲しいとの要望が耳鼻科から歯科に伝えられてな、先週の木曜日に歯科の先生が診に来てくれたんだけど、それから1週間以上経った今も放置されてるんだぞ。どうなってんねん。それ以外にも社会復帰に向けて非常に重要なパートとなるリハビリが始まっていたりと本当に色々なことが起きてるんだけど、どうしても長くなっちゃうからまたの機会に書くとする。またの機会っていつやねん。

では皆さま、今日も素敵な一日を。