入院初日

入院中は写真無しで、手短に。

部屋は4人部屋。部屋に着くなりPCR検査に向かうよう言われる。その後すぐに先生が来て、手術の説明を明日の午後に行う旨を伝えられる。嚥下造影検査・嚥下障害圧検査を行う。その検査において「オムニパーク300」という造影剤を使うことの承諾書にサインをする。リハビリ担当と形成外科からの質問とチェック。看護師さんより術後はすぐにICUに入ることを伝えられる。ICUには2〜3日入る予定とのこと。ICUに入る前に、必要なものをいくつか購入してくるように言われる。ICUに入っている間は全ての荷物を有料のロッカーに入れるよう言われる。ロッカーは100円玉しか受け付けないとのこと。予定では2,000円近くの100円玉が必要になる。病院では両替してくれないとのこと。手術は12日を予定。詳しくは明日午後の説明時に。部屋の中では2人のオッサンが電話でベラベラ話している。病室での電話は禁止。

入院初日

東京無線のアプリでタクシーを呼び、病院には8:45に到着。入退院センターで入院手続きをし、売店で水を買ってから入院棟へ。 案内された部屋はこれまでの部屋とは違う方角を向いていて、おかげで陽当たりが微妙。暗いイメージ。到着早々九字を切る。
しばらくして部屋に来た担当の看護師さんは、前回も少しだけお世話になった、とても感じのいい人。よかった。この人でよかった。ついてる。
食堂でお昼御飯を食べ、部屋に戻る途中で、先生とバッタリ出会う。夕方に手術の説明を受ける予定だったので「後ほどよろしくお願いします。」と挨拶してから部屋に戻り、歯を磨こうとしたところで先生が部屋に現れる。ご家族がいらっしゃらないのであれば、もう(説明を)やっちゃいましょうか?とのことで、歯磨きを中止し、場所を移動して説明を受ける。

診断結果は、舌癌術後頸部リンパ節転移疑い。標準治療(最も成績が良い治療)は頸部郭清術。必要に応じて放射線治療。術式は左頸部郭清術。出血予想は200ml以下。手術時間は3〜4時間。頸部左側のリンパ節と脂肪を切除する。後遺症は創部が残ることと、首が締め付けられるような違和感が残ること。合併症は、出血、痛み、感染、リンパろう。そして神経損傷。舌の動きの低下、左肩が上げづらくなる、声のかすれが出ることがあるが、最も確率が高いのが、左下口唇の動きの低下だそう。いかりや長介みたいになるのかな? で、現時点では、他への転移は無いそう。よかった。不明点は無いかと聞かれたので、僕は先生に絶大なる信頼があるから大丈夫だと伝えると、舌癌は首のリンパへの転移のスピードが速いので、迅速に手術を決断してくれたことに感謝していると言われた。全力を尽くしますと。

さあ、全ては明日。先生の準備は大丈夫。僕の準備も大丈夫。オールクリアな状態で手術に臨む。

大丈夫

皆さまにはご心配をおかけしたようで、誠に申し訳ございません。僕なら大丈夫。昨日の日記に書いたように、僕としては珍しくショックを受けたことは本当だけど、今はもう大丈夫。皆さまからいただいた励ましのおかげでとても前向き。みんなありがとう。そしてご迷惑をおかけしました。

手術をするたびに書いていることだけど、舌癌ってのは先日某有名人が発症するまではとてもマイナーな病だったらしく、ネット上にもなかなかそれに関する情報が落ちていない。なので僕がそれを発信しようってことでこの日記に書くようにしているの。舌癌になったことは嫌だけど、なったからにはそれを少しでもプラスの方向に持っていければなと。少しでもどなたかのお役にたてればと思って。ってことで今日も書くからね。

舌癌が首のリンパ節に転移した場合、その「しこり」の大小に関わらず、全てのリンパを切除することになる。全てってのはもちろん左か右のどちらかね。僕の場合は左側。僕の記憶が正しければ、首のリンパってのは100本くらいあると仰っていたかと。さらなる転移の危険があるから、それを全部取っちゃうんだって。だからけっこうな範囲を切ることになる。切ったあとの状況が心配だったので「切ったあとは食べたりしゃべったりは大丈夫ですか?」と伺ったら、人にはよるものの、舌を切るよりは大丈夫らしい。ただ首のリンパのあたりには神経が通ってるもんで、リンパを切ることで術後に声がかすれることや、左腕(僕の場合は左側を切るから)を上げることが困難になる場合もあるらしい。ただそのあたりのことは平たく言えば「やってみないと分からない」んだろうから、心配してもしゃーないかなと。痛みについて聞いてみたら、舌を切るよりは痛くないとのこと。僕は舌を切ってもあまり痛くなかったもんで、こりゃやってみないと分からんなと思えた。舌のときのように術後何日も水が飲めなくなるのかなと思ったら、手術の翌日に水を飲ませるらしい。そこで水がきちんと飲めればOKと。ご飯も食べられるらしい。このあたりは舌癌の手術後よりは楽なのかも。で、術後の経過がよろしく無い場合は、再度入院して放射線と抗がん剤のフルセットが用いられるそう。「それは嫌だなぁ。」と言っておいた。ってことくらいかな。

昨日は診察中に首にしこりが見つかったと言うか僕からの「やべぇんですよ。首にしこりがあるんですよ。」との自己申告により入院&手術が決定したので、そのまま血液やらレントゲンやらのいろいろな検査を受けた。で、診察室に戻ったのが16:30。僕が最後の患者だったらしく、広い待合室はガランとしていた。いろいろな話をするなかで、子供ができてまだ数週間しか経っていないことを告げると、先生の顔色が少し変わった。それを見たらなんだか僕もうるっとしてしまった。「どうなるのかは分からないけど、僕は先生を信頼しているからもう先生任せですw」と言った。そのせいなのかは分からないけれど、診察を終え、少し離れた場所で入院の手続きをしている最中に「あ、安西さん!」と言いながら先生が近寄ってきて、「これ、入院前にできるか入院後になるかは分からないですけど、PETの予約を入れておきました。後日病院から連絡が入るので、その日程でPETを受けてください。」と言われ、説明書を渡された。家族のことを言わなかったら無かったのかもしれないなとは思いつつも、なんだか有難いなと思えた。PETは来週(入院前)受けることになった。

さあ、みんなのおかげで気分も回復したし、あとは入院&手術を待つのみ。僕は大丈夫だと思っている。猪木も言ってるよ。「この道をゆけばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ 行けばわかるさ。」だよ。猪木が言うから間違いない。