入院5~6日目

土日の病院は診察も検査もほぼおこなわれることは無いので、さほど大きな動きは無い。リンパ浮腫のことを言えば、夜寝るときに体を横にせず起こしたまま寝れば翌朝の顔の浮腫みは少ない。ただそれだと身体を起こしていることで首は痛くなるし脚は常に突っ張っているしで、全く休まらない。身体を寝かすことの不利益はもうひとつあって、これまでもここに書いていると思うけど、なぜだか常に痰が出てくるの。その痰が喉に落ちて来て苦しくなるというのがよろしく無いところ。だから夜は身体を寝かせたり起こしたりを数十分おきに繰り返している。つまりは熟睡していないってこと。

昨日は妻が病院に来て、主治医の先生から現状に関するお話を伺った。全てを書くのもアレだしめんどくさいのでさらっと行くと、リンパが滞っている理由は、おそらくは首の左側にある癌のせいだろうということ。ここはステージ3のときにリンパを取り除いた部分であり、今回の手術でも切って開いたところ。癌とは言っても「ここにあります」のようにかたまりがあるわけではなく、点在しているだか何だかと言っていたような気がする。もう二度も切った場所であり、癌も点在しているということから、そこは外科的処置をするのではなく、いまおこなっている放射線と抗がん剤とで叩くことにより、リンパが流れるようになることを期待するみたい。

抗がん剤の影響なのか、最近はほとんど食事ができないでいる。臭いを嗅ぐと吐き気が出てくる。食事ができるか否かという部分は癌患者にとってはとても重要なところだけに、なんつーか、やべぇよなと思っている。

早く帰りたい。

入院4日目

昨日は更新できなかったので、これは昨日の話ね。

若い先生と話をするなかで、「安西さんは若い」と言われる理由が分かった。この病棟では60代の方々が「若い」部類に入るよう。となると、40代の僕は「超若い」ということになる。であれば「超若い」と呼んでくれてもいいもんだよね。

顔の浮腫みがさらに酷くなった。浮腫みに関しては「顔も首も酷くなった」という人もいれば、「いや、首は酷くなっていない」という人もいて、意見はバラバラ。どちらにしても顔の浮腫みがひどくなっているのは皆が認めるところなので、そこはやはり酷くなっているんだろう。目も閉じちゃってるからな。
で、その浮腫みの件で言えば、夕方頃に症状緩和チームという方がやってきて、今後の浮腫への対応について説明をしてくださった。大きく言えば2つで、ひとつは漢方の処方。もうひとつはマッサージに関することだった。今は粉末のものは飲みにくいのでその漢方を飲むことができるかは分からないけれど、一応処方はしておくことになった。マッサージについては少し先になってしまうものの、来週の水曜日から始めることになった。なるほど、来週の水曜日はまだここに入院してんのか。胃瘻をつける手術も水曜日にやりたいみたいなことを言ってたし、それから考えると入院期間は伸びるってことなんだろうな。

で、ご飯についてはもうほとんど食べることはできない。気持ち悪くなるのよ。日常ではさほど気持ち悪さを感じることは無いんだけど、ご飯が出て来ると気持ち悪くなる。あと、下を向くとちょっと気持ち悪いかな。喉が狭まってるから、おそらくはそれが何らかに作用して気持ち悪くなってるんだと思う。

他には放射線治療をしたり、CTを撮ったりもした。CTの結果を受けて主治医の先生がやってきて、「ご家族も含めてお話がしたい。」と言った。でた。でも今後の治療方針が変わるわけでは無いとのことだったので、さほど重い話でも無いのかなと思っているというか、願っている。

入院3日目

昨日受けた抗がん剤の影響なのか、なぜか朝ご飯がおいしそうには見えず。少しだけ食べてあとは残してしまった。抗がん剤の副作用として「吐き気」というものがあるけれど、吐き気は特に感じない。単に「美味しくなさそうだな」と思えるだけ。これも副作用のひとつなんだろうか。

朝のリンパ浮腫はやはり酷い。日に日に酷くなっていることがよく分かる。昨日までは顔の底辺を横に伸ばしたスティーブン・セガールみたいな顔になっちゃったなと思ってたんだけど、今日は…なんだろう…朝潮関かな。朝潮だなんて、今の若者たちはわからないだろうな。で、ちょうど「朝潮みたいだな」と思っているところに主治医の先生が入ってきて、腫れを見てくれた。やはり朝の方がひどいですねと。ただ首に関してはさほど酷くなっているようには見えないと。なので呼吸は大丈夫そうですね、と言いながら去って行った。分かる。分かりやすい。先生は喉に穴をあけるべきか否かの判断をしたいんだなと。顔の腫れについてはさほど意識を向けていないんだなということが分かった。先生らしくていいと思う。
で、この僕のリンパ浮腫については看護師さんたちの話会いの中で議題として挙げられたらしく、結論としては、院内にリンパ浮腫に関する知識を持っている人間が数人いるらしく、その人物に安西さんを診ていただきたいということを主治医の先生に告げるということになったらしい。で、実際に先生が動いてくださり、予約を入れてくれたとのこと。まだいつになるかは分からないけれど、近いうちに受診できるみたいだ。これまで看護師さんたちと仲良くしていて良かったな。って、そこじゃ無いとは思うけど、まぁ良かったよ。一番気になっていた部分だったので。看護師さんたちありがとう。そしてそれを受け入れてくれた先生ありがとう。特に仲のいい看護師さんに聞いたところ、僕ほど顔が腫れる患者さんを見たことが無いんだって。よほどだろそりゃ。なので「いい研究材料になるね」と言っておいた。

で、今日も朝から放射線治療。朝は特に浮腫みが酷く、それはアチラさまも分かっていらっしゃるので、今日は首もと以外のパッチンを止めずに受けさせてくれた。それで本当に放射線を当てたいところに当てられるのかが心配だけど、そこはプロだからきちんとやってくれているものと思っている。実際、「そこに鼻をあてるといいみたい」なんて会話をしながらポジションを決めていてくれていたし。有難い。感謝。
放射線治療を受けた場所、所謂照射範囲にはアズノール軟膏という薬をぬるの。それにより照射範囲の悪化というか皮膚炎を抑えるんだけど、放射線治療を受ける前にはあまりベタベタしていない方がいいんだって。なのでシャワーを浴びてその軟膏を落とす必要があるのだ。なので今回も朝っぱらからシャワーを浴びて、それから体重計ったりご飯を食べたり検温したりといろいろとあるもんでバタバタしてな。大前提として「朝は浮腫みやすい」ってこともあったんで、放射線科とかけあって、明日からは午後からの照射にしてもらえることになった。助かります。

その後、リハビリ科に移動して、リハビリの方法の再確認をする。今までやってきている口を動かすリハビリが今後も役立つとのことで、なるべく朝昼晩の3回やってくださいねとのこと。これをやるだけで嚥下能力が高まるんだって。やらないとね。

午後からは嚥下の検査。リンパ浮腫により喉が狭まった感覚があり、それによりご飯の食べにくさや飲み物の飲みにくさだけでは無く、飲んだものが鼻に逆流してくるような感覚もあったので、そのあたりを診ていただこうという主旨のもの。で、やってみたら実際に僕が思っていた通りの結果が出た。これからは飲みものにもとろみを付けてから飲んでくださいねと。めんどくさ。でもね、これから放射線治療が続くことにより、今までよりももっと嚥下の能力は落ちますよと。その準備じゃ無いですけど、その前から訓練しておいた方がいいですよ、みたいなことを言われて「確かにな」とは思えた。怖いのが誤嚥性肺炎なんだって。気を付けないとね。

夜になって主治医の先生が来てくれた。食べたく無いものは無理して食べなくていいですよとのこと。必要なものは点滴に含まれているからいいんだって。今日は昼も夜もほとんど残していたからちょっと安心した。抗がん剤治療を始めた翌日から食べられなくなるだなんて早いなと。でもそれも看護師さんから言わせると、抗がん剤が原因の副作用であれば、少し経てばまだ元通りになると。放射線治療が原因の食べられなさとは違うものだそう。言われてみればそうかもな。

ってことで、今日の午後から2人部屋の相方がいなくなったもんで、今は実質個室なの。比較的部屋の中で自由にできるのよ。なので今日の日記を今日中に書いてみた。その方が読むほうも分かりやすいだろうしいいよね。