食べ物

頸部リンパ節郭清術で切った首はもちろんのこと、舌の縁にできている水膨れ、正式には何だっけ…なんとか嚢胞だったと思うけど、その嚢胞があるおかげで水を飲んだりご飯を食べたりするのが気軽では無い。なにせ痛いからな。首を回してストレッチして、気合いを入れてからでなければなかなか食べられない。
で、もちろん食べやすいものと食べにくいものがあるわけで、基本的には大きなものは食べられない。例えばハンバーガー。あれは今の僕にとっては夢の食べ物。昨晩はブロッコリーを茹でて食べたけど、それも小さくカットして口の中に入れやすい大きさにして食べた。もちろん嚢胞が無い方で食べるのよ。食べやすいのは流動食っぽいもので、例えばカレー。カレーはとても食べやすいし美味しいから言うこと無し。だからきっとお茶漬けなんかも食べやすいんだろうね。いま主食にしているのは、妻と妻のお母さんが作ってくれた玄米スープ。アレは文句なしに食べやすい。食べたいと思うものの筆頭はビーフストロガノフ。少し酸味が効いたクリームと一緒に食べるのがうまいんだよな。牛肉は小さめにカットしてくれればもう最高。亀田のお父さんばりにサイコー(3150)。ロシア料理の店にでも行こうかな。

元気

なぜかはわからないけれど、昨日の朝からやけに気分が上向きになった。もしかすると一過性のものなのかな?なんてことも思っていたけれど、今日になっても元気なのでもう元気なんだと思う。ようやく病人から常人へ戻ったのかなと実感。常人?こういうときに常人って言うのかな?分かるだろうからまぁいいや。

で、昨日はいつもお世話になっている大学病院の口腔外科だったかな、ちょっと言い方が違ったと思うけど、要は歯科に行った。メインでお世話になっているのは耳鼻咽喉科で、舌癌や頸部リンパ節の手術は耳鼻咽喉科でやっていただいたんだけど、舌の縁に出来ている膨らみについてはここのところ歯科で診ていただいている。耳鼻咽喉科の先生がね、この膨らみは舌が歯に当たることによって出来ているものだと思われるので、一度歯科で診てもらってくださいって言うから。2016年の術後もそうしたし、今回のそれにも僕は賛成だったからそうしていただいている。で、昨日は歯科で何をしたのかというと、舌の膨らみの状況を確認しただけ。前回のお話だとその膨らみを切除する前提で話を進めていたけれど、昨日の状況だと、頸部リンパ節郭清術の影響で口がまだ大きく開かないから、開くようになってから考えましょうということだった。膨らみはまだあって、舌を動かすとちょっと痛い。要は食べたり飲んだりすると痛いのよ。これがまた舌癌にならないかが心配なんだけど、まぁしゃーないわな。今から心配してもしゃーない。
で、昨日は大学生が学びのために処置室にいてさ、先生が「学生に見せてもいいですか?」というので「もちろん大丈夫ですよ。」と言って口の中を見せてあげた。先生は丁寧に説明をしてあげていた。立派なお医者様になってね。

大学病院ってところは会計が混むのよ。なので最近は会計の手続きをしたらそのまま椅子に座って僕の番号が表示されるのを待つのでは無く、入院棟にあるセルフサービスのお店に行ってご飯を食べることにしている。ご飯を食べて帰ってきたころには僕の番号が表示されるから。
まだ口は小さくしか開かないからロクなものが食べられないはずだったんだけど、なにせ朝から気分が良かったからさ、あまり考えずにかつ丼を注文してしまった。添え合わせにはゴボウがあったりしてちょっと固そうだぞと、ホントにこれ食べれんのかよと思ったけれど、食べてみたらほぼほぼ問題無かった。フツーに完食した。なんだこれ、ホントにもう常人だなオレはと。病人から片足以上は抜け出せたぜと。
首にある長さ40cmくらいの傷口にはテープが貼ってあってね、そのテープは剥がれてきたら交換しないとならないの。別に貼らなくてもいいんだけど、これを貼ることで紫外線が防げると。傷口は紫外線に当たると赤くなって目立つようになるから、これを貼っておけばやべぇほどは目立たなくなるんだって。今は週末にだけ会える妻に交換してもらってるんだけど、今朝はさほど剥がれていなかったにも関わらず、調子ぶっこいて自分で剥がして貼ってみたの。そしたらできたんだよね。 やっぱりさ、気持ちが充実してると身体にも影響するってことだわな。痛みとか突っ張りとか、身体の状態は変わっていないと思うんだけど、気持ちが明るくなりつつあるからさ、それにつられて身体も動くようになってんのかなと勝手に推測。 いいことだよ。病は気からだっつーの。

で、今日は姉の誕生日。お誕生日おめでとう、お姉ちゃん。

入院10日目

部屋に入って来る看護師さんたちから「ストレッチしてくださいね」とのことをかなりの頻度で言われる。首と肩のストレッチなんだけど、特に首の方は座ったままでもできるものなので、かなりの頻度でやっている。で、「このストレッチを毎日続けていた方は、もうゴルフができるようになりました。」なんてことも言っていて、逆に言えばそれほどまでの手術だったんだな、なんてことを今更ながらに思う。僕のなかでは手術の前の状態にまで戻るのが当たり前だと思っているので。事実、首も肩もけっこう動く。瞑想と呼吸とともに毎朝地道に続けてきたストレッチのおかげなのかもしれないな、なんてことを思っている。下づくりがあったから、今回は回復が早いのかな、なんて。

夕飯の時間になり食堂へ移動しようと思ったら、なんだか身体がおかしくて、しばらく様子見をしたんだけどやっぱりこれダメだろうっつーことで、ナースコールを押して「ちょっと行けません。寝てますね。」と伝える。ご飯は看護師さんが部屋に持ってきてくれた。しばらく布団で寝ていたけれど、ご飯は衛生上1時間しかとっておけないということを知っていたし、食べないよりはもちろん食べた方がいいだろうし、微妙に「あ、少し回復したかも」と思えた瞬間に起きてご飯を食べ始めた。ひとくち食べたところで部屋に先生が入ってきた。切除したリンパの生検じゃなくて細胞診じゃなくてなんだっけ、とにかく結果が出たと。なのでそれを伝えに来てくれた。これね、平たく言うと他に転移してる可能性があるか否かの話なので、今後、僕が放射線治療を受けなければならないのかに関わる超絶に重要かつ緊張する話なんだけど、ご飯片手に聞くことに。先生の言い方がちょっと学術的なところもあり、どストレートに僕の胸に響いたわけじゃ無いんだけど、僕の解釈としては、先生はもっと悪い結果だと思っていたけれど、予想できる範囲内の良い結果よりも良い結果が出たということだった。平たく言うと「予想を超える良い結果」ってことになるのかな。まず、首の下の方に大きめの腫瘍がありましたと。これは僕が最初に発見したやつね。で、その他にもっと上の方に小さい腫瘍がありましたと。これら二つは手術前に分かっていたもの。で、それ以外に腫瘍は見つかりませんでしたよと。浸潤もありませんでしたよと。そんな感じ。この結果をもとに明日以降耳鼻科全体で検討をするってことだったけど、おそらくは、今後の治療は特に行うことは無く、経過観察になるであろうということだった。腫瘍を見つけてから、首のあたりに自分でヒーリングをしたり、ビワの葉を火であぶって首に巻いたりしてたけど、もしかするとその対応だったり、皆が良い方向に念じてくれたことが功を奏したのかもしれないなと思った。それがこれ以上の進行を遅らせてくれたのかなと。

さて、明日は退院。まだ微妙に熱があるからちょっと心配だけれど、まぁ、大丈夫でしょう。